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2015年(平成27年)5月29日  金曜日

Q.
  従業員から当日に有給休暇の申請がありました。有給休暇とはどのようなものですか。
  当日の申請でも認めなければならないのですか。
  

A.
 有給休暇とは毎年一定の日数の休暇を有給で保障するものです。使用者は6ヶ月以上継続勤務しその8割以上出勤した労働者に対し一定日数の有給休暇を与えなければなりません。パートタイマーの場合には労働日数により比例付与されますが、週30時間以上勤務する者や週5日以上勤務する者は一般労働者と同じ扱いになります。有給休暇が未消化の場合は2年で時効になります。また有給休暇の買上げは予め合意することは違法ですが、未消化分について事後的に対価を支払うことは許されます。もっとも使用者は未消化分を買い上げる義務を負うわけではありません。

 労働者から特定の日について有給休暇の請求がなされた場合に、指定された日に休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合には使用者はそれを変更することができます(時季変更権)。これには@年休取得日における労働者の労働が事業運営に不可欠であること、A代替要員の確保が困難であることの2点が必要です。具体的には労働者の職務の代替性の有無・程度(職務の一般性・専門性)、代替要員の確保の客観的可能性、代替要員確保のための時間的余裕の有無等を総合して判断されます。なお使用者は時季変更が認められる場合には代わりの日を指定する必要はありません。労働者が改めて別日を請求することになります。また有給休暇の請求は使用者が時季変更権の行使を検討することが可能な程度に事前になされなければなりません。お尋ねの当日請求では遅すぎると考えられ、請求を認めないことも可能と考えます。






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