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2014年(平成26年)10月9日  木曜日

Q.
  試用期間中の従業員ですが勤務態度が良くありません。試用期間満了時に本採用を
  拒否することはできますか。あるいは試用期間を延長することはできますか。
  

A.
 従業員について一定期間試用として雇用することがあり、就業規則にも試用期間満了までに「社員として不適格と認めたときには本採用をしない」と記載されている場合があります。試用として雇用した従業員の試用期間中の解雇や試用期間満了時の本採用拒否は通常の解雇の場合と比較して広い範囲で認められます。
 しかし、フリーハンドではなく、判例は「企業者が採用決定後における調査の結果により、叉は試用期間中の勤務状態等により、当初知ることができず、叉は知ることができないような事実を知るに至った場合において」「その者を引き続き企業に雇用しておくのが適当でないと判断すること」が「客観的に相当であると認められる」場合に認められるとしています。つまり従業員としての職務能力・資質や協調性に欠け、注意されても改める姿勢をみせず、将来にわたって改善の見込みがないことが、客観的に認められる場合に認められます。
 また試用期間の延長については、従業員の地位を不安定にすることから就業規則等で延長の可能性およびその事由、期間などが明定されていないかぎり認めるべきでないと考えられています。そのため企業は原則として当初の試用期間が満了した時点で本採用をするのか、本採用を拒否するのか決しなければならず、本採用拒否事由がなければたとえ本意でなくても原則として本採用をせざるを得ないことになります。
 なお通常は試用期間が徒過すると特に本採用の意思表示をすることなく通常の労働契約に移行することになります。





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