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2011年(平成23年)1月25日  火曜日

Q.
  特許権や実用新案権という言葉を聞きますが、どのような権利ですか。


A.
 特許権とは、発明を保護する権利です。ここでの発明とは、自然の法則を利用したアイデアによってつくられた物や方法をいいます(例えば遠心力を利用した脱水機など)。物の発明としては機械、器具、化学物質など、方法の発明としては製造方法、食品の加工方法などがあります。
 特許権として保護されるには発明であることに加え@今までにない新しいもの(新規性)Aいままでの知識では容易に考え出すことができないもの(進歩性)B産業として利用可能なものであることが必要です。
 特許権を取得するには特許庁に出願してこれらを満たすか、審査を経た上で登録を受ける必要があります。出願から権利化までの期間は通常2〜4年ほどかかりますが、特許権の取得によって特許権者は第三者が発明を無断で実施することを排除することができ(差し止め請求、損害賠償請求、信用回復措置請求など)、侵害者に対し、刑事責任の追及をすることもできます。

 類似の制度として実用新案権があります。これは「物品の形状、構造または組み合わせ」のアイデアを保護するもので、特許権を取得するほどではない小発明を保護する制度です。特許とは異なり無審査で登録できるので、出願から6ヶ月ほどの短期間で権利を取得できるというメリットがあります。
 他方、侵害者に対し権利主張する時点で初めて新規性、進歩性の有無などが審査されるため、せっかく登録しても実は保護されるべきアイデアではなかったとして権利主張できない場合があります。特許権に比べて確実性には劣りますが、製品寿命の短い商品で模倣品が出回る可能性が高いものなど、早期にアイデアを保護する必要性が高い場合に有用な手続きです。




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