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2010年(平成22年)11月30日  火曜日

Q.
   雑誌に載っていた写真(スポーツをしている少年)をホームページに掲載したところ、著作者から使用の差し止めと損害賠償請求をされました。著作権とはどういうものですか。損害金を支払わないといけないのですか。


A.
 著作権とは思想・感情を創作的に表現したもの(著作物)に対する権利です。小説、詩歌、楽曲、歌詞、踊りの振り付け、設計図、写真など多くのものに認められます。
 著作権には著作した人の人格的利益を保護する著作人格権と、財産的利益を保護する著作財産権があります。著作人格権は著作者だけが持つ権利で譲渡や相続ができません(一身専属権)。著作物を公表するか、公表するときに著作者名を表示するかを選択する権利、著作物を勝手に改変されない権利などがあります。
 他方、著作財産権は譲渡や相続ができます。著作物を複写する権利、公に上演・演奏する権利、公衆に送信したり、放送する権利、複製物を頒布する権利などがあります。なお、家族など限られた範囲内での私的使用や引用して使用する場合には、著作者の承諾がなくても使用可能です。
 著作権侵害があると、著作者は差し止め請求、損害賠償請求ができます。

 お尋ねのケースは、当該写真が著作物と認められる可能性が高く、ホームページに掲載することは「公衆に送信」したことになりますので、著作権侵害になります。損害は立証困難な場合が多いので、法律が算定規定を設けており、請求を容易にしています。
 本件では特に損害の立証をしなくても、著作権行使につき通常受けるべき金額(著作権法114条3項)を損害として請求できます。この金額は権利者が通常用いるライセンス料の算定法や、同業他社の基準などにより判断されることになります。



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