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2010年(平成22年)7月27日  火曜日

Q.
  建材店をしています。商品を納品している取引先の経営が危ないと聞きました。もし破産した場合に売掛金を回収する方法はありますか。


A.
 取引先が破産した場合は原則として破産手続きの中で分配される配当を待つこととなり、その配当金は極めて少ないのが実情です。
 破産した場合に売掛金を優先回収する方法としては、@相殺による回収、A担保権実行による回収が考えられます。@相殺は、当方からの支払い分もある場合に取引先の合意を得て支払時期を売掛金の支払後にするなど調整し、破産した場合に相殺して回収する方法です。
 Aの担保権実行による回収は、本件で考えられるものとして、(1)動産先取特権、(2)譲渡担保権、(3)所有権留保があります。(1)動産先取特権は、当方が納品した商品を競売して優先弁済を受ける権利です。ただ、これは納品した商品が取引先に保管されていなければなりません。既に第三者に売却されている場合には、物上代位により同売却代金を差し押さえる方法となります。
 (2)譲渡担保権は、担保権設定合意により取引先が所有する動産から優先弁済を受ける権利です。倉庫内に保管されている一定種類の動産など流動性のある集合動産にも設定可能です。
 (3)所有権留保は、代金完済まで売主が所有権を留保する特約です。支払いがなされないときには納品した商品の取り戻しが可能です。このほかに破産手続き前に相手方の了解を得てあなたが納品した商品や同商品の売却代金債権の代物弁済を受ける等という方法もあります。
 債権回収のためには事前の対策が必要です。破産した場合に破産管財人による否認等が問題となる場合もありますので、事前に弁護士に相談して対応を検討しておくことをお薦めします。



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