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2010年(平成22年)3月9日  火曜日

Q.
  夫がほかの女性と不倫をしています。夫の方から誘ったと聞いています。幼い子供がおり生活の不安があるため離婚はできません。夫との関係を修復し、女性には損害賠償を請求したいのですが、どうしたらいいのでしょうか。



A.
 夫婦は互いに貞操を守る義務があります。貞操義務違反は離婚原因となるほか、相手方に対し不法行為に基づく損害賠償を請求することができます。もっとも、すでに夫婦関係が破綻しており、破綻後に男女の関係を持ったような場合には不法行為にならない場合もあります(最高裁1996年3月26判決)。
 お尋ねのような場合は、夫婦関係の破綻後でない限り、どちらが誘ったかにかかわらず、あなたは相手の女性に対し損害賠償を請求することができます(夫婦が共同生活をしているような場合であれば一般に夫婦関係の破綻と判断されることはないと考えます)。
 その場合の損害ですが、不貞に至った経緯、不貞内容等にもよりますが、100万円〜300万円程度は請求可能と考えます。それが原因で離婚に至ればさらに請求可能な損害額は大きくなります。
 また、お尋ねのように夫に対する愛情や子供のこともあって、円満な夫婦関係を取り戻したい場合もあると思います。当事者間の話し合いにより解決できればよいのですが、それが困難な場合には、家庭裁判所に、夫を相手として夫婦関係の円満調整を求め、同時に相手の女性に対し不倫をやめるとともに損害賠償を求める調停の申し立てをすることが可能です。
 このように調停による話し合いを通じて、裁判所から夫と相手の女性に対し別れるように説得してもらい解決するのも一つの方法だと考えます。



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