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2009年(平成21年)9月8日  火曜日

Q.
  夫との間には小学6年の子どもがいます。夫は1年ほど前に家出をし、その後音信がなく行方がわかりません。パチンコや競輪などの賭け事に熱中して家族の生活を顧みなかったのですが、消費者金融からの督促もあります。離婚したいと思っていますが、どうしたらよいでしょうか。



A.
 行方不明では離婚の話し合いもできませんので、裁判上の離婚手続をとることになります。裁判上の離婚原因については、民法770条に「悪意に遺棄されたとき」「生死が3年以上明らかでないとき」「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」といったことが定められています。
 「悪意の遺棄」とは、正当な理由なく同居・協力・扶助義務を怠ることをいいます。夫婦喧嘩をして一時的に家出をしても直ちにはこれに該当しませんが、本件のようにパチンコや競輪などのために借金をして1年間も家出をしたという場合には、「悪意の遺棄」があるか、「婚姻を継続し難い重大な事由」があります。
 手続きとしては、通常は訴訟を提起する前に調停の申し立てをする必要がありますが、行方不明の場合はその事情を述べて初めから離婚訴訟を提起することができます。
 離婚訴訟は、被告である夫に訴状が送達される必要がありますが、行方不明ですので公示送達という方法で行われます。これは裁判所の掲示板に呼出状などが掲示され、2週間経過すれば送達したことになるものです。
 第1回期日に夫が出頭しなかった場合には、夫が家出するまでの生活状況などをあなた自身が裁判所で尋問という形で説明して、後日判決が出されます。判決が出たら2週間で確定しますので、確定後、市役所に判決の謄本と確定証明書をつけて離婚届出を提出することになります。



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