Top Pageへ         


   
2009年(平成21年)8月4日 火曜日

Q.
  5年間の予定で福岡支店勤務になりました。転勤中、自宅マンションを人に貸したいと考えていますが、建物を一度貸すと返してもらうのは大変と聞きました。人に貸した場合、5年後に帰ったときに明け渡してもらうことができるのでしょうか。



A.
 建物を賃貸した場合には、契約で定めた期間が経過したとしても、借地借家法の規定により、更新をしないことに「正当の事由」がなければ契約を終了させることはできません。
 この「正当事由」は、賃貸人及び賃借人が建物を必要とする事情や、従前の経過、建物の利用状況、賃貸人が申し出ている立ち退き料の有無および金額などによって判断されるため、明け渡しが認められるか否か裁判で争われることがよくあります。
 もっとも、平成12年3月1日に施行された定期借家権の規定を使えば、この問題をクリアーすることができます。定期借家権とは更新のない借家権であり、これにより期間満了により契約が終了します。
 定期借家権を締結するためには、@まず書面によって契約をしなければなりません。Aまた「更新がなく期間満了後には契約が終了すること」が記載された書面を賃借人に交付して説明する必要があります。
 賃貸人がAの説明をしたことの証拠として、説明事項及びその説明を受けたということが記載された書面に賃借人から署名、押印してもらうのが通常です。
 Bさらに契約を終了させるためには、賃貸人は賃借人に対し、契約期間終了の1年前から6ヶ月前までの間に、契約終了の通知をしなければなりません。
 お尋ねの場合、5年間の転勤期間を契約期間とする定期借家契約をすることにより、期間満了後に明け渡しを求めることができます。



法律あれこれ 一覧へ


Copyright(C)2009 Matsuda law office All Rights Reserved.