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2008年(平成20年)9月20日 土曜日

Q.
  妻とはささいなことで口論になりますが、先日、妻に一度の浮気がばれてしまいました。何度も謝りましたが離婚すると言って聞きません。法律では浮気は不貞で離婚原因とされていますが、たった一度の浮気だけでも厳格に適用されるものなのですか。



A.
 日本の離婚件数の約九割を占める協議離婚では、どちらかに法律で定められた離婚原因が存在する必要はありません。離婚合意さえあれば届け出により離婚が成立します。
 したがって、一度の浮気がきっかけになった場合でも、協議離婚の合意ができれば離婚は成立します。
 では、あなたが最後まで離婚に反対し、相手方が離婚を求めて訴訟を提起した場合、裁判所は離婚を認めるでしょうか。
 法律では、「配偶者に不貞な行為があったとき」には訴訟で離婚を求めることができるとされています(民法770条1項1号)。
 他方、裁判所はこのような離婚原因があっても「婚姻の継続を相当と認めるとき」には、離婚の請求を認めないことができるとされています(同条2項)。
 現実には、夫婦間に全く何の問題もないという家庭は皆無です。しゅうとしゅうとめとのあつれきがあったり、夫婦の価値観や人生観の違いがあるにもかかわらず、お互いに理解し合おうとする努力をしていない−などの前提事情があり、一度の過ちが一気に破たんに至る原因となるのが普通だと思います。
 裁判所は、浮気に至る経緯、その他非難されるような行動があるかどうかなどの事情を考慮して判断しますが、不貞であっても、なお婚姻の継続を相当と認めることは困難な場合がほとんどだと思います。
 従って今回の事例でも、訴訟になれば離婚が認められる可能性はとても高いと考えます。


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